若者が見限っているのはオリンピック開催ではない

https://news.yahoo.co.jp/articles/187306162af63c11087ea464d903880431e5a8c4

 

若者はオリンピックに反対してるんじゃない

私は、記事中で若者とされているZ世代ではないが、オリンピック開催には反対だ。

いやでも、賛同できないのは、オリンピックではなく、政府のコロナ対策なのかもしれないと考えた。

さらに、本当に賛同できないのは、コロナ対策ではなく政府の向いている方向かもしれないと思った。

そう、私はオリンピック開催に反対なのではなく、政治が自分たちのために行われているという感覚はまったくないし、自分たちの力で変えられるものでもないというところに違和感を覚えてるのだ、と結論づけた。

 

そもそも政治に期待できない

政治家が、政治家であるために得票数を大切にするのは当然である。

そして、得票数を大切にするということは、有権者を大切にすることに等しい。

ところが、ほとんどの若者が気づいているように、若者だって有権者なのに、政治が目を向けているのは高齢者や利権団体ばかりなのが現状だ。

若者たちの選挙離れという課題が生じて久しいが、若者の投票率が低いのは、選挙で意思表示しても何も変わらないことを理解しているからではないだろうか。

 

それでも私は選挙に行く

私は、選挙権を得てからこれまで、理想の候補者がいない場合も含めて、必ず投票してきた。

だが、投票する目的は、自分の一票で社会へ意思表示したいなんて綺麗な話ではない。

私が投票する目的は、選挙権を得るために戦った祖先の功績に報いるためだ。

つまり、選挙には行くが、政治には期待していない。

 

私が納得する政治

理想的だと思う政治は、これからを生きる世代の意見が反映されている政治だ。

しかし、残念なことに高齢社会の日本では、有権者全体の主張として採用されるのは、高齢者の主張になってしまう。

これでは、若者が選挙に参加しなくなるのも無理はない。

私の考える理想的な選挙は、以下のとおりだ。

まずは、投票時に年齢も付して投票する。

そして、開票時には、10代、20代、30代、40代、50代、60代、70代、それ以上に区分して、それぞれの年代ごとの当選者を決める。

最後に、各年代からの当選者をそれぞれ1票として多数決を採る。

こうすれば、各年代の主張は、人口構成に左右されず当選者に反映される。

ただ、現実的には、選挙制度をこんな風に変えるには、立法府が賛同する必要があるのでほぼ不可能だ。

 

高齢者の品格

先の戦争を生き延び、命がけで家族を、そしてこの日本を守ろうとしてくれた世代がある。

その人たちは、もう80歳だ。

だが、その少し下の世代ときたら、何と酷いことか。

自分たちが今豊かな生活を享受しているのは自分たちが努力したからであって、最近の若い世代の生活が豊かでないのは努力が足りないからだ、なんて主張する人すらいる。

自分たちは、就職時は金の卵として大切にされ、賃金も順調に増加し、選挙に行けば数的に強い世代で、年金も満額受領できている逃げ切り世代であるということを理解してほしい。

そして、そろそろ苦しむ若者たちのことを考えてくれないだろうか。